1997年に発売されたハリアーは、高級サルーンの基本性能を備えたラグジュアリーSUVとして、新しいジャンルを切り開きました。初代および2代目ハリアーは、北米で販売されているレクサスRXシリーズと共通のデザインとして販売され、3代目ハリアーは、国内専用モデルとして販売されています。
約5か月間のハリアー不在期間を経て2013年11月にフルモデルチェンジした3代目ハリアーは、国内専用モデルとなりました。
レクサスRXシリーズから独立する形になりましたが、「Elegant Velocity」をデザインテーマとして、歴代ハリアーに共通する水平基調で流麗なスタイリングを継承しています。直列4気筒2.0Lエンジンと、力強さと低燃費を両立した2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを新たに搭載しました。ハイブリッドモデルは、21.8km/L(JC08モード)の低燃費を実現しました。
インテリアは、高級セダンをも凌駕する上質かつ、ゆったり感とスポーティ感を融合させたデザインが特徴です。
2017年6月のマイナーチェンジで、231馬力を発生させる2.0L直噴ターボエンジンを追加しました。初代ではV6 3.0Lエンジン、2代目では、3.5Lエンジンを搭載し、ゆとりのパワーが特徴のハリアーでしたが、3代目のターボ無し2.0Lエンジンは登坂車線などではパワー不足は否めませんでした。2.0L直噴ターボエンジンの追加により、高級SUVにスポーティでゆとりのある走りが復活したことで、さらに人気が高まっています。
2代目ハリアーの最上級グレードAIRSに、当時世界初の衝突軽減ブレーキの機能を持つプリクラッシュセーフティシステムをオプション装備してきましたが、3代目ハリアーは2017年6月のマイナーチェンジで、歩行者も検知する衝突軽減ブレーキやふらつき検知機能などを持つ衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を装備しまし、安全性能をさらに高めています。
2020年6月に新型ハリアーが発売予定ですが、成熟された60系ハリアーは高い人気を維持し続けています。
参考:
トヨタ 新型ハリアーを発売
https://global.toyota/jp/detail/1283383
ハリアーをフルモデルチェンジ
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21777239.html
トヨタ ハリアーにターボエンジンを搭載
https://global.toyota/jp/detail/17023229
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ハリアーのイモビライザー付車の特徴は?
ハリアーは、盗難の被害を防ぐため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されます。ハリアーは、2代目30系以降イモビライザーを標準装備します。
ハリアーはハイブリッドモデルも含め、3代目60系は全車スマートキー+プッシュスタートシステム、2代目30系はキーレス1体型キーを採用しています。
初代10系にイモビライザーは装備されません。
ハリアーの鍵の形状について
http://cdn.toyota-catalog.jp/catalog/pdf/harrier-u/harrier-u_200302.pdf
トヨタ車のスマートキーにあるエマージェンシーキーの形状はウェーブキーと呼ばれる形状で、カギの外側にギザギザが無く内側にギザギザがあるタイプです。ウエーブキーは内溝キーとも呼ばれ、セキュリティが高いのが特徴です。ハリアーのスマートキー搭載車のエマージェンシーキーもウェーブキーです。
内溝キーはセキュリティの高さから、自動車保険に付帯するロードサービスの業者ではロック開錠できない可能性もあり、ロック開錠できてもスマートキーの作成及び、イモビライザーのID登録はできません。
また、キーナンバープレートを用意しても、内側を削る専用の機械が必要のため、ホームセンターなどでは、作成できない場合があります。
なお、ハリアーは2代目30系のキーレスキーより内溝キーを採用しています。
スマートキーのボタンの数に注意
ハリアーでスマートキーの作成依頼の場合には、スマートキーに備わるボタンの数に注意しましょう。鍵業者は、そのボタンの数に合ったスマートキーを用意するためです。
スマートキーには、ドアロックの開錠、施錠の他、上級グレードに標準装備されるパワーバックドア装備車は、パワーバックドアのボタンも備わるため、ボタンは3個になります。
なお、2代目モデルのキーレスキーは、最上級のAIRSにパワーバックドアが装備されるため、リモコンのボタンは3つになります。パワーバックドアの有無も鍵業者に伝えるとスムーズです。
高級SUVハリアーはイモビライザー装備
快適な乗り心地とラグジュアリーな室内空間を持ち、少々荒れた路面でも優れた走破性を発揮するトヨタの高級SUVハリアーは、優れた動力性能とハイブリッドモデルの燃費性能から盗まれやすい車とされています。
一般社団法人日本損害保険協会が発表した2018年11月調査のデータでハリアーは7位で狙われやすい車となっています。
盗難の被害を防ぐためハリアーにはIDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されています。
参考:一般社団法人日本損害保険協会
https://www.sonpo.or.jp/news/release/2018/1903_01.html
スマートキーの電池残量が少ない場合
スマートキーの電池残量が少ない場合、ブレーキを踏んでスタートボタンを押しても起動しません。スタートボタンにスマートキーを近づけてもう一度スタートボタンを押してみましょう。この方法で起動した場合、早めに電池交換しましょう。
電池交換は、スマートキーの横にあるプッシュスイッチを押し、エマージェンシーキー(メカニカルキー)を引き抜きます。スマートキーにキズをつけないように注意してケースを開けるとコイン型の電池が入っていますので交換しましょう。
ハリアーのスマートキーに備わるコイン型電池はCR2032です。交換の際には、実際の電池や取扱説明書をご確認ください。
ハリアーの緊急始動機能
パーキングブレーキがかかっていることを確認、スタートボタンを1回押してアクセサリーモードにします。ブレーキペダルを踏んでスタートボタンを15秒以上押し続けます。この方法で始動できなかった場合は、異常の可能性がありますのでディーラーに連絡しましょう。
緊急始動に成功した場合でもエンジンやハイブリッドシステムに異常がある場合がありますので、トヨタのディーラーに点検を依頼することをおすすめします。
2代目30系までのキーを差し込んでエンジンを始動させるタイプでは使用できません。
参考:ハリアー 取扱説明書PDF P388
https://toyota.jp/pages/contents/harrier/003_p_007/pdf/spec/harrier_201704.pdf
ハリアーのイモビライザー付きの鍵トラブルは鍵業者へ連絡
ハリアーでイモビライザー付きの鍵を紛失したなどトラブルの場合、カギのトラブルなどを取り扱う業者に連絡するのがベストです。トラブルが発生した場所まで出張し、鍵開けから、コンピューターのリセットを行い、コンピューターのリセット作業、イモビライザーの登録が可能です。ハリアーは2代目30系以降全車イモビライザー装備します。2代目30系はハイブリッドモデルも含めキーレス1体型キー、3代目60系は全車スマートキー+プッシュスタート方式のみです。
鍵業者に連絡する場合は、年式や型式、エンジンの始動方法、パワーバックドアのボタンを含めたボタンの数などわかる情報をすべて伝えるとスムーズです。
鍵業者に依頼することで、30分から1時間の作業で完了し、車が使用できる状態になりますが、ディーラーにお願いする場合には、ディーラーまでのレッカー移動および、コンピューターの交換が必要とされ、スペアキーが無い場合約1週間クルマが使用できない状況になる可能性があります。