
スマートキーは、ポケットの中やカバンに入れておくだけでドアの開閉からエンジンの始動まで行うことができる便利な装備です。
スマートキーは、常に微弱な電波を発していることから、電池の消耗が早いことは有名ですが、車のバッテリーの消費量にも影響していることを意識しているユーザーは少ないのではないでしょうか?
今回は、スマートキーの車はバッテリーにも負担をかけていることから、バッテリーあがりを起こさないための注意点について紹介します。
車も電力を消費しているスマートキー搭載車
スマートキー搭載車は、スマートキーから発せられる電波を受信するために常時スタンバイしています。
1週間から10日くらいなら大丈夫ですが、1ヶ月以上エンジンをかけることなく放置してしまうと、バッテリーの電圧が低下してバッテリー上がりにつながる危険性があります。
バッテリーが劣化していると短期間エンジンをかけなくてもバッテリー上がりになることもあります。保証期間の満了た3年以上使い続けているバッテリーは特に注意が必要です。
欧州車の中では、バッテリー電圧が低下すると、必要の無い電力供給をストップする機能があり、スマートキーの機能をストップさせることがあります。
その場合は、スマートキーの機能は使えませんので、スマートキーのボタンで開錠するか、エマージェンシーキーで解除しエンジンを始動させましょう。
移動目的でのエンジン始動でなくても、少し走行して戻ってくることで、バッテリーに充電されるとともに、各種オイルの循環やブレーキ関係など、車の他の機関にとっても良い影響を与えてくれます。

後付けセキュリティシステム装着車は特に注意が必要
イモビライザーに加えて、純正でセキュリティアラームなどセキュリティシステムが軽自動車にも標準装備されるなど、幅広く採用されています。
車にあまり乗らなくても、バッテリーが消費されています。
より強いセキュリティを求め、後付けのセキュリティシステムを追加した場合には、さらに注意が必要です。
バッテリー性能は純正品と同等以上のスペックを選ぼう

車のバッテリーは12Vですが、サイズは様々なサイズがあり、性能・容量が車種によって異なります。また、近年は充電制御車が多く、充電制御車には充電制御車対応のバッテリー、ハイブリッド車にはハイブリッド車用補機バッテリーを選ぶなど、その車に合ったバッテリー選びが重要です。
バッテリーの型式・性能の見方
車のバッテリーには、数字とアルファベットで型式が記載されています。
バッテリーの性能ランクやバッテリー本体のサイズ、端子の位置が記載されており、サイズが異なると搭載できなくなります。
例1:通常車・充電制御車の型式 55B24Rの場合
「55」はバッテリーの始動性能や容量を示しています。
軽自動車の場合40前後が多く、車のサイズが多くなればなるほど、この数字は大きくなります。純正バッテリーの容量より若干多いバッテリーを使用するのは構いませんが、少ない容量のバッテリーを使用すると上がりやすくなります。
「B」はバッテリー短側面の幅と高さを示し、幅と高さはセットで規格が決まっており、A~Hまでのサイズ規格があります。
「24」はバッテリーの長さを示し、24は24cmを意味します。
「R」はバッテリーのプラス側短側面からみて、+端子が右側にある時はR、左側ならLで、
間違って購入すると取付できません。
例2:アイドリングストップ車の型式 S-90の場合
「S」は外形寸法をであり、通常車のD26に相当します。高さ、長さ、幅の規格が決まっており、J~Xまでの表示があります。
「90」は性能ランクを示しており、通常車と同じですが、アイドリングストップ車は容量が多いのが特徴で価格も高めです。
端子の位置記号が無い場合は「L」と判断しましょう。
まとめ
スマートキーは非常に便利な装備ですが、スマートキーの電池が少なくなったり、車のバッテリー性能が低下した場合には、非常に不便になります。
車のバッテリーの保証期間は2~3年が多く、その期間を過ぎてエンジンのかかりが悪いなど気になった場合や、点検で指摘された時には、早めのバッテリー交換をおすすめします。
